2011-01-01から1年間の記事一覧

「希望の一本松」 〜 枯死するも接ぎ木や実生からは新たな苗、後継樹の育成へ

陸前高田市の復興シンボル、「希望の一本松」についての記事です。 松が枯死したことは残念な結果ではありますが、松自身もそこまで生きようと奮闘したであろうこと、またその生を支えるために多くの方々の懸命の努力がなされたこと、そしてなによりそこから…

「OMKF(おんくふ)新聞」発行 〜 「大川で」、「みんな、もっと」、「絆、輝く」、「深まる、復興」

・・・石巻市大谷地小(杉山昭夫校長、児童173人)の児童たちが、学区内に開設された仮設住宅向けの新聞を製作し、配布を始めた。学校、地域と新たな住民をつなぐユニークな試みで、地域の話題になっている。児童たちは「地域や学校のことを知ってもらう…

「いわての復興教育」 〜 指針となるプログラム作成

・・・東日本大震災を受けて県教委は、小中学校で行う「いわての復興教育」の指針となるプログラム(冊子)の作成を進めている。防災教育やボランティア教育、心のケア、地域との交流などを盛り込んだ内容で、防災面では自分で情報を把握し判断する力などを…

海底のがれき撤去作業

・・・大船渡市三陸町越喜来の崎浜漁港でこのほど、北里大学海洋生命科学部の卒業生、現役学生らが海底のがれき撤去作業を行った。 撤去作業の主体となっているのは、同大OBらで構成されるリトル越喜来。同大は東日本大震災の影響によりキャンパスを大船渡…

「袖振り合うも多生の縁」 〜 応急仮設住宅団地に地域公民館設立

「人間は本来、助け合い、頼り合って前に進んでいくべきもの」と応急仮設団地に設立された公民館の記事です。・・・東日本大震災で被災した大船渡、陸前高田両市の住民ら50世帯が暮らす大船渡市猪川町の轆轤石応急仮設住宅団地に4日、同市内の応急仮設住…

新しい発電機の試験運転 〜 木質バイオマスストーブを熱源に

・・・盛岡市の県環境保健研究センターや釜石市の石村工業(石村真一代表取締役)など県内研究機関と地元企業は23日から釜石市で、共同開発した木質バイオマスストーブを熱源にスターリングエンジン(SE)を動かす発電システムの試験運転を始めた。SE…

「吹幸(ふっこう)。みんなで幸せの風を吹かせよう」

・・・気仙沼市立小原木小学校の児童が、東日本大震災で支援してもらった人たちに感謝の気持ちを届ける文集作りに励んでいる。震災当時の恐怖、温かいボランティア支援への感謝、これからの復興に向けた意気込みなどが、子供たちの言葉で綴られている。 文集…

大豆への転作と農機具支援

・・・東日本大震災津波で農機具が数多く流失し、農業復興を阻む要因の一つとなっている。農機具不足に悩む陸前高田市の小友営農組合(紺野直組合長、組合員60人)に22日、奥州市認定農業者協議会(森岡誠会長)がコンバインなど13台を一挙に出動させ…

復興資材活用が本格化 「がら系」災害廃棄物

「がれき撤去→選別・仕分け→破砕・異物除去→再利用・最終処分」という流れを経た復興資材活用のニュースです。 ・・・大船渡市は、東日本大震災の浸水被害地で撤去した災害がれきの「復興資材」活用を本格化させている。主にコンクリートなどの「がら系」で…

世界に誇れるまちをつくりたい:職員合同慰霊祭

・・・東日本大震災で臨時職員1人を含む40人の職員が犠牲になった南三陸町で26日、職員慰霊祭が営まれ、犠牲者の冥福を祈るとともに、一日も早い復興を誓った。 職員による実行委員会(実行委員長・遠藤健治副町長)が主催。職員の遺族、町職員約400…

志津川漁港 新造船の進水式

・・・宮城県南三陸町の造船所「大勝造船」が建造した震災後初めてとなる新造船が完成し25日、同町志津川の志津川漁港で進水式が行われた。完成した漁船は豊丸(2トン)。主にギンザケやホタテなどの養殖に使う。式には漁業者ら20人が出席し、神事の後…

避難先での交流会

・・・東日本大震災の影響で県外から青森市へ避難してきた人が交流する「つながろう会」が11日、青森市で発足した。福島、宮城両県の約20人が参加。「帰りたいが、安全が確認されるまで帰れない」「地元に残っている被災者と、自分たち(避難者)との間…

手作りのお米を 〜 富山県高岡市の中学1年生が収穫したコシヒカリ約340キロが気仙沼中へ

・・・富山県高岡市の中田中(平岡隆校長、生徒202人)の1年生6人が10月29日、気仙沼中(斎藤一校長、生徒310人)を訪問し、復興支援のため1年生全員が初めて取り組んだ稲作で収穫したコシヒカリ約340キロを届けた。中田中の生徒たちは久保…

「人材育成が好循環を生み出す」 〜 震災後の雇用対策の課題

・・・東日本大震災後の雇用、労働法政策の課題を探るシンポジウムが5日、弘前大学で開かれ、本県や北海道、岩手県の行政担当者、研究者らが、被災地の復興を視野に入れた雇用対策の在り方などについて意見交換した。(中略) 岩手県職員の金戸伸幸さんは、…

「元気会」 〜 市内第1号仮設施設、陸前高田でオープン

・・・(独)中小企業基盤整備機構(中小機構、経済産業省所管)による仮設施設整備事業として陸前高田市米崎町松峰地内に設けられた市内第1号仮設施設は1日、グランドオープンした。市内の7事業所、店舗からなる陸前高田元気会(代表・齋藤政英(有)食…

ワークシェアリング − 気仙と東海地方で

・・・災害と福祉を考えるボランティアグループ「b─for─a(ビーフォーエー)」(佐野邦夫代表・静岡県浜松市)が、被災地に住む高齢者や障がい者の仕事を創出し、気仙と東海地方でワークシェアリングする「手紙缶プロジェクト」を立ち上げた。10日か…

仮設住宅の防寒対策 <2>

・・・県は今週から、災害応急仮設住宅の寒さ対策工事を始めた。石巻地方の各団地でも外壁を追加する断熱工事が進められており、入居者からは「寒さが厳しいので助かる」との声が聞かれた。ただし、すべての団地で工事が完了するのは2か月ほど先。被災者が…

タイから日本への温かい支援 〜 陸前高田の中学校から洪水被害のタイへ感謝の募金

・・・陸前高田市高田町の一中(佐々木保伸校長、生徒272人)の文化祭は22、23の両日、開かれ、洪水被害を受けているタイへの募金活動が行われている。自分たちの街の復興を願う模型などの展示もあり、他国の被災者を思いながら、自分たちも震災から…

心のケアNPO設立 

【資料】非常災害時における子どもの心のケアのために(文部科学省) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/005/004.htm 【関連記事1】 ・・・ 東日本大震災と福島第1原発事故で崩壊した本県沿岸部の精神科医療を立て直そうと、「心のケ…

信号の代わりを

・・・東日本大震災による大津波で被災した大船渡市大船渡町の国道45号の信号が22日に復旧し、運用を再開した。これまでは県外から応援に駆けつけた警察官らが車両や歩行者を誘導し、安全を確保。地域住民は復旧を喜ぶとともに、警察官に感謝の思いを寄…

仮設住宅の防寒対策

・・・岩手県は東日本大震災の被災者が暮らす仮設住宅の防寒対策を進めている。断熱性が低いプレハブ構造の約7800戸を対象に、断熱材の追加や玄関への風除室の設置などの工事を進めており、今週中にも残り約100戸の工事を終える予定だ。久慈市と野田…

未来の地図を <3>

・・・陸前高田市民らが自分たちのまちの将来を考えて発表し合う、こんなまちになったらいいな「陸前高田」発表会は25日、竹駒町の竹駒地区定住促進センターで開かれた。子どもから一般、大学といった6団体が、「将来の陸前高田市」を提案。新たなまちへ…

未来の地図を <2>

・・・大船渡市主催の「こども復興会議」は23日、市役所で開かれた。市内の中高生が安心・安全を確保した新たな都市像を模型などで表現しながら、まちづくりに対する意識を高めた。 将来を担う地元の子どもたちを対象とし、今後のまちづくりについて考える…

未来の地図を <1>

・・・公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(本部東京)は4日、陸前高田市高田町の仮設子どもセンターで「子どもまちづくりクラブ報告会」を開いた。地元の子どもたちが復興のアイデアを大人に伝え、未来のまちづくりを語り合った。 地元の小中高…

気仙沼市→新宮市・那智勝浦町

・・・台風12号で大きな被害を受けた和歌山県新宮市と那智勝浦町に、気仙沼市内の各団体で支援隊を結成、物資を届けた。新宮市とはカツオ一本釣り漁が縁で交流が続いており、東日本大震災後には唐桑地区を中心に多くの義援金、物資が寄せられた。「我々も…

亡き人の手習ひ、繪かきすさびたる見出でたるこそ、たゞその折の心地すれ

・・・日本文学研究の第一人者で米国コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(89)が11日、平泉町の中尊寺本堂で講話した。金色堂を初めて見たときの感動や「平泉の文化遺産」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産登録された喜び、日本の優…

EPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)の再検討 <5>

関連記事です。・・・弘前大学の床次真司教授らは、福島県浪江町の住民が東京電力福島第1原子力発電所事故によって避難した5月11日から来年3月11日までに外部被曝(ひばく)で受ける積算線量の推計をまとめた。福島市や二本松市に避難した住民は、浪…

EPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)の再検討 <4>

風向き・原子炉の状態によって時々刻々と変化する放射性物質の拡散を考慮しながら、どこに住んでいる人間が、どのようなルートでどこへより安全に避難できるのか、またその指示をどのように出していくのか。参考までにアメリカ合衆国原子力規制委員会(NRC)…

親を失った子どもたちの「心のケア」と支援 <2>

<1>に引き続き、関連資料です。子どもたちに向かい合うときの大人の心構え・接し方について説明がなされています。*国立成育医療研究センター作成「親を亡くした子どもへの対応(支援者向け)」より引用・・・子どもは親に守ってもらうことで安心して生…

「和歌山に物資を」 〜 陸前高田市消防団高田分団

・・・陸前高田市消防団高田分団(大坂淳分団長)は7日、台風被害を被った和歌山県新宮市の災害ボランティアセンターへ緊急支援物資を送った。東日本大震災で全国からの善意を受けた同分団は、恩返しの気持ちを和歌山へと届ける。 台風12号により和歌山県…