未来の地図を <3>

・・・陸前高田市民らが自分たちのまちの将来を考えて発表し合う、こんなまちになったらいいな「陸前高田」発表会は25日、竹駒町の竹駒地区定住促進センターで開かれた。子どもから一般、大学といった6団体が、「将来の陸前高田市」を提案。新たなまちへの希望、復興に向けた具体的なアイデアや意見などが出され、参加者らが復興に向けて心を一つにした。
発表会は、陸前高田千年みらい創造会議(ケセンきらめき大学、県中小企業家同友会気仙支部陸前高田青年会議所)とNPO法人陸前高田創生ふるさと会議で構成するプロジェクト実行委員会が主催。震災で壊滅的な被害を受けた陸前高田について、市民サイドから自分たちのまちの将来を誰もが発表でき、意見交換する場にしようと開いた。
会場には、市内外の小学生から一般まで約90人が参加。開会行事では、ふるさと会議の河野和義理事長が「まちが復興していくには10年、30年とかかる。子どもたちの意見も聞きながら、何かの参考にしてもらいたい」とあいさつ。来賓の戸羽太市長、水野尚光県沿岸広域振興局副局長が祝辞を贈った。
発表会では、子どもたちが考える未来の陸前高田、同青年会議所、同創造会議(なつかしい未来創造㈱)、明治大学、高田のこと語っペ会、中央大学の6団体が登壇。それぞれ代表者らが、まちづくりに向けた考えやアイデアを述べた。
子どもたちが考える未来の陸前高田は、市内の子どもたちが公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと取り組んでいる活動内容を報告。陸前高田の将来像を「生きるだけの町ではなく 豊かに暮らせる町」と提案し、「生きていける環境があることはもちろん、子どもからお年寄りまでが安心して豊かに暮らせるまちにしたい。このようなまちを目指して大人とも話し合いたい」と語った。
高田のこと語っぺ会は、陸前高田出身の学生ら20代前半の若者たちが今月上旬に実施したワークショップの内容を発表。陸前高田の課題を「車がないと何もできない」「観光資源のPR技術が不足している」「Uターンはもとより、Iターンできる雇用環境づくりが必要」などと挙げ、「年功序列の考え方が強い。若者の声を拾う場をもっとつくってほしい」と訴えた。(以下略)

東海新報 (2011年9月26日付)より引用
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6995





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