世界に誇れるまちをつくりたい:職員合同慰霊祭

・・・東日本大震災で臨時職員1人を含む40人の職員が犠牲になった南三陸町で26日、職員慰霊祭が営まれ、犠牲者の冥福を祈るとともに、一日も早い復興を誓った。
職員による実行委員会(実行委員長・遠藤健治副町長)が主催。職員の遺族、町職員約400人が参列した。 佐藤仁町長は「皆さんの防災活動によって多くの町民の命が救われたが、遺族の方々に元気な姿でお返しできないことを申し訳なく思う。この現実、教訓から目をそらすことなく、まちづくりに取り組みたい」と追悼の辞を述べた。
職員組合の三浦勝美執行委員長は「震災から8カ月が過ぎたが、悔しくてたまらない。人生の中で一番長く接してきた仲間だった。辛くても前を向き、一歩ずつ歩んでいくことを誓う」と涙ながらに亡き同僚に呼び掛けると会場は悲しみに包まれた。

三陸新報(2011年11月27日付)より引用
http://www.sanrikushimpo.co.jp/cgi-bin/page.cgi?MODE=3&CATE_ID=0&FILE_ID=4


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・・・陸前高田市東日本大震災職員慰霊祭は19日、高田小学校体育館で営まれた。大津波で犠牲となった市職員の遺族、職員らが参列し、亡くなった113人の冥福を祈るとともに、市の復興を誓った。
同市では、大津波で正職員68人、臨時職員43人、市職員厚生会職員1人、市職員労働組合職員1人の合計113人が死亡、行方不明となった。慰霊祭は犠牲となった職員らに慰霊の念と哀悼の意を表そうと開かれ、この日は遺族や職員約500人が参列した。
出席者全員で黙とうをささげた後、戸羽太市長は「地域住民を助けようと、尊い命をささげられたことは痛恨の極み。行方不明の家族を捜す遺族の方々を思うと悔しく、言葉もない。今回の悲劇を二度と繰り返すことなく、市民が安心して暮らせる、世界に誇れるまちをつくりたい」と式辞を述べた。
続いて、菅野直人厚生会長、菅原正弘労組執行委員長が追悼の言葉。菅原委員長は「皆さんと一緒に過ごした日々を忘れない。本市の復興を果たすことが私たちの使命」と述べ、犠牲となった仲間たちを偲んだ。
出席した遺族、職員らは白い菊の花を1本ずつ手向け、静かに合掌。震災から8カ月が経過したとはいえ、いまだに悲しみは深く、涙を見せる参列者の姿も多かった。
企画部企画政策課の村上知幸さん(41)は震災当時、ふれあいセンター付近で一緒に避難者の誘導を行っていた同僚2人を失った。「最近になって、自分が生かされたと意識するようになった。“復興を成し遂げなければ”という気持ちが強くなっている」と話し、その遺志を引き継ぎ、復興に向けた決意を誓っていた・・・

東海新報(2011年11月20日付)より引用
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws7145

・職員、団体174人を追悼 県消防殉職者慰霊祭(岩手日日新聞;2011年11月15日)
http://www.iwanichi.co.jp/ken/item_26811.html