「元気会」 〜 市内第1号仮設施設、陸前高田でオープン

・・・(独)中小企業基盤整備機構(中小機構、経済産業省所管)による仮設施設整備事業として陸前高田市米崎町松峰地内に設けられた市内第1号仮設施設は1日、グランドオープンした。市内の7事業所、店舗からなる陸前高田元気会(代表・齋藤政英(有)食彩工房社長)の9店舗が入店する複合施設となっており、セレモニーでは関係者らがテープカットを行うなどして開店を祝い、各店と市内商業の発展、早期復興を祈願した。
元気会は、(有)食彩工房(仕出し料理製造など)、四海楼(中華料理店)、(株)セレモールあおやぎ高田店(生花、葬儀店)、HAIRAVENUE海岸通り(理美容店)、(有)ササキスポーツ(スポーツ用品店)、ランドリーバスケット松峰店(コインランドリー、クリーニング取次店)、総合学習マインズ陸前高田校(学習塾)で構成。震災を経て、「元気にやっていかなければ」との思いで名づけられた。
市内では、最も早い4月27日にエントリーを済ませた。建築確認申請、許可を得たのち、8月22日に工事着工し、先月20日に施設の引き渡しとなった。
施設は、軽量鉄骨造(プレハブ造)の1階建て2棟、2階建て1棟の計3棟で構成しており、敷地面積3582・57平方メートル、延べ床面積1040・58平方メートルの大規模複合施設。第1棟には食彩工房、同社の海浜館とYショップ・パル店、第2棟にはあおやぎ、海岸通り、ササキスポーツ、第3棟にはランドリーバスケット、マインズ、共同のトイレ、倉庫が入る。(中略)
セレモニーには、元気会の関係者や来賓、市民らが出席。齋藤代表は感謝の思いを交えながら「元気会一同、今後は一層協力し合い、地域生活の担い手となれるよう努力したい。震災以前にまさるご愛顧を賜りたい」と式辞を述べた。
来賓の戸羽太市長は「元気会の店舗が大繁盛し、陸前高田復興の第1歩となるよう願う」と、中小機構の野村秀貴理事は「復興の灯火を絶やさず頑張ってほしい。今後も経営や業績アップに支援をしていきたい」と祝辞を述べた。
最後に関係者、来賓でテープカットを行い、グランドオープンを改めて祝福。この日は学習塾を除く8店舗が開店し、さっそく訪れた顧客らに笑顔で対応していた。来場した先着300人には、記念として米崎リンゴがプレゼントされた。齋藤代表は「元気会のメンバーは皆感無量。お客様が使いやすい施設、完成度の高い施設を目指していきたい」と、意欲を見せていた。
市商工観光課によると、市内における仮設施設の整備状況はエントリー申し込み数が10月12日現在、85カ所195事業所。このうち、31日現在で要請・基本契約済みは51カ所125事業所、工事着工済みは18カ所、工事完了個所は13カ所35事業所。今後は各施設のオープンが続く見通しとなっている・・・

東海新報(2011年11月2日付)より引用
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws7094



独立行政法人中小企業基盤整備機構東日本大震災に関する中小企業支援策」
http://www.smrj.go.jp/kikou/earthquake2011/

中小企業基盤整備機構東北支部
http://www.smrj.go.jp/tohoku/index.html