2011-01-01から1年間の記事一覧

自力だけではどうにもならない人生だからこそ

・・・遭いたくはないが、避けられないのが自然災害だろう。東日本大震災があったばかりなのに、今度は台風12号が各地に大被害をもたらした。自然と向き合うということは、簡単なようで実は容易でない行為だ▼現実に三陸沿岸部に住む80代は、物心ついてか…

親を失った子どもたちの「心のケア」と支援 <1>

・・・東日本大震災で親を失った子どもたちの「心のケア」を強化するため、厚生労働省は7日、医師や児童相談所、民間団体などを束ねる「子どもの支援センター」を岩手、宮城、福島の3県に設置する方針を決めた。 厚労省によると、震災で孤児となった18歳…

「もしものときにも負けない子どもに」 〜 子どもを対象にした防災キャンプ

・・・「子どもを対象にした防災キャンプ 2011」(子どもの未来を育てる「群」の会主催)は3日、1泊2日の日程で、前沢区字道場の前沢公民館目呂木分館を会場に始まった。市内小学生ら約40人が参加し、防災にちなんださまざまなプログラムを通じ、助…

「岩手東海新聞」から「復興釜石新聞」へ

・・・釜石市の地域紙「岩手東海新聞」の元従業員ら11人は11日、市の広報紙を兼ねた地域紙「復興釜石新聞」を創刊する。震災で社屋が損壊し、休刊していたが、国の補助金を活用し市内全戸に無料配布。合同会社釜石新聞社として1年後の自立を目指す。 紙…

仮設住宅での自治会設立へ<2> 東松島

・・・東松島市で初めてとなる災害応急仮設住宅入居者の共同体組織が大曲の矢本運動公園内仮設住宅に発足し、10日夜に同西集会所で設立総会が行われた。入居者の孤立解消が求められる中、住民の交流を図り、住みよい生活環境をつくっていく。設立されたの…

溶接機の無償譲渡 〜 設備提供のマッチング

・・・紫波町上平沢の小田島鉄工所(小田島護社長)は3日、津波で被災した大槌町の山岸産業(山岸一社長)に、自社で使用していた溶接機2台を贈った。震災津波で機械を失った被災企業に無償で譲りたいという小田島社長の意向を受け、岩手銀行復興再援チー…

漁場の改良プロジェクト

・・・大船渡市赤崎町の上蛸ノ浦カキ養殖組合(中村巳喜男組合長)の仮養殖施設で3日、マイクロバブル発生装置を使った漁場の改良プロジェクトが始動した。山口県の徳山高専の大成博文教授(水理学)が中心となって設置。海の水質改善や特産赤崎カキの成育…

「代弁していくのも自分たちの役割」

・・・岩手県立大学学生ボランティアセンター(VC)とNPO法人、県社会福祉協議会などが協力し、被災地の支援ニーズと学生のボランティアニーズを結び付ける「いわてGINGA|NETプロジェクト」を展開している。住田町上有住の五葉地区公民館(旧…

EPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)の再検討 <3>

原発半径10キロの住民避難を想定している現在の原子力防災対策重点区域(EPZ)の範囲拡大や広域での避難方法などの再検討が迫られています。また原子力発電所が県境などにある場合、広域にわたる被害に対応できる各自治体の密接な協力体制が不可欠です…

EPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)の再検討 <2>

昨日の続きです。再検討が求められている現行のEPZについての情報です。【EPZ:防災対策重点実施区域(Emergency Planning Zone)とは】 平成21年度版の『原子力防災ハンドブック(文部科学省原子力安全課)』の9頁に以下の様に説明があります。・・・地…

EPZ(防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲)の再検討 <1>

・・・福島第1原発事故を受けて県は9日、専門家による県原子力防災対策検討委員会(委員長・片桐裕実日本原子力研究開発機構原子力緊急時支援・研修センター長)を設置し、原子力災害に備えた地域防災計画の見直しに着手した。青森市内で開かれた初会合に…

特別なお盆 〜 「我と来て遊べや親のない雀」

・・・お盆だ。帰省ラッシュは今日、ピークを迎える。例年のことながら、ふるさとへの道のりは混雑すること必定だ。それでも帰るところがある人は幸いだ▼さまざまな帰省があるだろう。友人も東京から始発の新幹線に乗り、きょうやってくる。老母が3月に亡く…

「『未曽有』という言葉で覆い尽くすのではなく、検証が必要」

・・・東日本大震災で加藤宏暉町長=当時(69)=と職員40人が死亡したり行方不明のままとなっている大槌町の職員合同告別式は31日、同町上町の大念寺で行われた。参列者は犠牲者の冥福を祈り、町民一丸となっての前進を誓った。 遺族や町職員約150…

浸水リスクマップ

国土交通省東北地方整備局が浸水のリスクについての情報を発表しています。・・・仙台湾沿岸低平地は従来から浸水しやすい地形条件でしたが、このたびの東日本大震災により、堤防や排水路の損傷、排水機場の壊滅的な被害とあわせ、広範囲な地盤地下により、…

一人でも多く 〜 続く捜索活動

・・・海上自衛隊横須賀地方総監の潜水員たちが13日、気仙沼市のお伊勢浜や本吉町の大谷漁港付近の海域で、行方不明者の捜索を行った。きょう14日は岩井崎付近を捜索する。 海上自衛隊は、震災直後から掃海船で海上の遺体を確認、収容している。今回は、…

『ちむぐくる』 〜 沖縄・石垣島から生活支援

・・・「被災者、避難者支援ネットワーク石垣島・ちむぐくる」(浦内克雄会長)の設立総会が3日午前、市内で開かれた。東日本大震災の発生後、3月下旬から市民の間で進められてきた被災者・避難者の受け入れの取り組みは節目を迎えた。「ちむぐくる」は今…

避難生活長期化への対策

・・・気仙両市では、保健師らが被災者から聞き取った病状や健康状態をデータベース化する取り組みを進めている。両市とも震災以降、他自治体から派遣を受けた保健師らの力を借りながら避難所や各住宅を回り、地域住民と向き合ってきた。震災から100日余…

新しい憩いの場を 〜 どんぐりハウス

・・・東日本大震災の被災地支援に取り組んでいる東海大学チャレンジセンター(大塚滋所長)が石巻市北上町相川地区に集会所「どんぐりハウス」を建設した。24日には完成式を開催し、ヒノキ作りの温もりある木造建築をお披露目。仮設住宅暮らしが続く住民…

1年3か月ぶり − 帰港

・・・気仙沼港に22日、同港を基地とする遠洋マグロはえ縄船が、震災後初めて帰港した。 福島船籍の第1長久丸(小松金三漁労長・379トン)。昨年3月に気仙沼を出港し、ハワイ沖などでメバチマグロを狙って操業。今月20日に清水港に水揚げして1年3…

「被災者支援システム」  西宮市

「被災者支援システム」は阪神・淡路大震災で被害を受けた西宮市によって開発されたシステムで、現在は、西宮市情報センターが運営主体となって各種の案内・サポート業務を実施しています。 詳細は「被災者支援システム全国サポートセンター」による「被災者…

ひたちなか海浜鉄道湊線 一部復旧 7月下旬には全線復旧へ

全線運休していたひたちなか海浜鉄道湊線が、7月3日(日)より、「勝田〜平磯」間での営業運転を再開、「平磯〜阿字ヶ浦」間は、7月下旬に再開予定とのことです。 運行ダイヤなどの詳細は以下のサイトをご覧ください。 http://www.hitachinaka-rail.co.jp/ …

仮設住宅での自治会設立へ<1> 気仙沼

・・・気仙沼市笹が陣の「気仙沼公園仮設住宅」(106戸)で先日、入居者が協力して花の植栽作業を行った。市中心部の仮設住宅としては初となる自治会も近く設立される予定という。 植栽には、入居者約60人が参加。プランターに植えられたマリーゴールド…

鉄路復興計画 <2>

東日本大震災による被害、また直接大きな被害を受けなくとも観光客の減少により厳しい状況におかれている東北のローカル鉄道を支援するために、さまざまな企画が、国土交通省東北運輸局のプレスリリースより発表されています。 詳細は以下のページをご覧くだ…

公共交通機関の復旧に向けて

国土交通省東北運輸局が発表している公共交通機関の運行状況についての情報です。東北管内旅客鉄道の運行情報(5月30日現在→6月17日更新→8月30日更新) http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/saigai/td.pdf東北運輸局管内バス運行情報(6月15日現在→…

ライフラインをつなぐ貨物列車

JR貨物は3月17日より4月20日まで救援物資を無賃で輸送を続けました。 http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/info/20110418_kyuen_busshi_yusou.pdf現在も被災地へのライフラインを結ぶ貨物列車は、以下のメッセージを機関車にラッピングし、走り続…

涼しい風が届きますように 〜 「うちわプロジェクト」

「自分たちが今できることを考え、実行に移す生徒たちを誇らしく思う」とは校長先生の言。そんな取り組みについての情報です。 ・・・東日本大震災の被災者に手作りうちわで涼と元気を贈る、江刺区の県立岩谷堂高校生徒会(伊藤愛会長)の「うちわプロジェク…

「までいの心」がつなぐもの 〜 福島県相馬郡飯舘村 <2>

昨日の関連記事です。震災前の飯舘村の取り組み、その心は、この4月に出版された『までいの力』(SEEDS出版)という本で取り上げられています。【関連記事】 ・・・帯広畜産大学生協では、飯舘村の村おこしを取り上げた本「までいの力」(SEEDS出…

「までいの心」を 〜 福島県相馬郡飯舘村 <1>

全域が計画的避難区域に指定されるというたいへん厳しい状況にある福島県相馬郡飯舘村ですが、震災前までは、「までい」という土地に古くから使われてきた言葉の意図をくみ、「までいライフ(MADAYLIFE)」というスローライフの在り方を推進してき…

避難所生活における感染症予防のポイント

以下のサイトで岩手県保健福祉部医療推進課による「避難所生活における感染症予防のポイント」が紹介されています。(5月25日付) 当サイトでは、避難生活を行っていらっしゃる方々に、感染症から身を守るための知恵・コツを随時お知らせしていく、とのこ…

石巻市鮎川浜の港から

・・・東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市鮎川浜の鮎川港で、金華山との定期船を運航していたシードリーム金華山汽船の成田寿広社長(41)が、同港で唯一、クルーザーで営業を行っている。網地島から本土の学校に通う子どもたちや復旧工事関…