「南十字星」

冬空に星の話題を2つご紹介します。・・・県警の身元不明・行方不明者捜査班に「南十字星」の差出人名で手紙と現金3万円入りの封書が届き、県警は花を購入し県内9カ所の遺骨安置所に献花することを決めた。 石巻市南境の石巻霊園内にある市遺骨安置所には…

ハイチ地震(2010)とハリケーン・サンディ(2012)による複合的被害

2010年1月12日に発生したハイチ地震(M7.0)は、31万人以上の死者を出し、370万人が被災しました。日本政府は追加支援も含め7500万ドルの支援を行いました。それに伴う陸上自衛隊施設部隊のハイチでの国連平和維持活動(PKO)に業務終結命…

息の長い復興支援を

大学と被災地の間を結ぶ継続的な復興支援についての情報です。 岩手大学は以下の記事にある「宮古エクステンションセンター」だけでなく、昨年「三陸復興推進本部」を設置(本年4月からは「岩手大学三陸機構」に拡充)、活動拠点として「釜石サテライト」(…

ひょっこりと 大槌町

「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島のあるの岩手県上閉伊郡大槌町でのニュースです。また臨時災害放送局「おおつちさいがいエフエム」では町外避難をされている方のためにインターネットによる同時配信も行っています。詳細は以下をご覧くだ…

過去の災害に学ぶ<7> 歴史は等身大の“実験室”

過去に発生した大地震のなかには連続して起こったものが多くあります。以下はそれについての記事です。記事の中に出てくる地震は「貞観地震」(869)、「元禄関東地震」(1703)、「宝永地震」(1707)、「宝永大噴火」(同年)、「安政東海地震…

「防災の日」<2> 防災情報のバリアフリー

前回に引き続き、防災訓練についてです。今回は障害者や高齢者を災害から守る地域づくり、その取り組みについての情報です。 また東京消防庁は視覚障害者向けの「録音図書」を制作しています。総収録時間は、CD版、カセットテープ版とも約2時間30分、「安…

「防災の日」<1>  〜 課題を浮かび上がらせる訓練を

フィリピン沖の地震で津波注意報が出され、全国各地の警察や消防が沿岸部の警戒に当たったばかりの9月1日、全国で防災訓練が行われました。都内でも首都直下型地震を想定した防災訓練、西日本各地でも南海トラフの巨大地震を想定した大規模な防災訓練が行…

被災地を明るく ― 向日葵見ごろに

花は、それを見る人の心と同時に、それを育てる人の心もあたたかくするような気がします。ヒマワリ・コスモス・サルビア・アゲラタム。土を肥やし、種を植え、大切に育て、じっと待ち、やがて待望の花が空に向けて咲き開く。花を植える人々の心を綴った記事…

学校<3> 校舎という「箱」

前々回につづいて仮設校舎、被災校舎の取り壊し、新校舎の建設についての情報です。校舎は学びの場であるいっぽう、取り壊し、立て替えが行われるだけの単なる「箱」ではありません。多感な時期をその場所で学び、よく遊んだこと、そうしたさまざまな想いが…

地震や津波時、消防団活動にマニュアル 大船渡市

以前、三重県防災対策本部によって公表された「津波の浸水予測(平成23年度版)」についてご紹介しました。ここにはこうあります。 「50cmの程度の津波に巻き込まれると、避難が極めて難しくなることから、最大の津波到達まで決して待つことなく、早期…

学校<2> 「心に刻んだ最後の演奏」

以前、学校に通う通学路についての記事をを取り上げましたが、今回も学校についての記事をご紹介します。学校という思い出を刻んだ場所がなくなる―それは今学校に通う子どもたちだけでなく、子どもたちをあたたかく見守る地域の方々、また卒業生の皆さんにと…

震災復興における街づくり 〜バリアフリーとシミュレーション

震災復興における街を作っていく上でバリアフリーをどのように実現するか、以下はその取り組みについての情報です。実際に高校生や中学生が復興交流推進事業の一環として、実際に街を歩きシミュレーションを行う取り組みや、聴覚障害者にも分かるような避難…

「夏の夜、流れ星を数えよう」

年間三大流星群と呼ばれる「しぶんぎ座流星群(1月)」「ペルセウス座流星群(7・8月)」「ふたご座流星群(12月)」。予想では今週末、そのうち「ペルセウス座流星群」が極大を迎えます。国立天文台は6年つづけて「夏の夜、流れ星を数えよう」という…

彩りに花の名前を

ハマユリ(浜百合)は、スカシユリ(透百合)の別名であり、釜石市の花でもあります。・・・「ひまわり通り」や「あじさい通り」−。東日本大震災で自宅を失い、釜石市の「平田第6仮設団地」に入居する住民が、少しでも潤いある生活にしようと仮設住宅の間の…

石巻の仮設住宅に植栽を 〜 兵庫県立佐用高校

2009年8月に台風9号によって死者18名、行方不明者2名の人的被害があった兵庫県佐用町。その地にある兵庫県立佐用高校の農業科学科の高校生たちが宮城県石巻で取り組むボランティアについての情報です。 この佐用高校農業科学科では、すでに2010…

千年後の津波を防ぐ植林費用に 〜 野田村

500棟以上の家屋が被害に遭い、また30人以上の方々が亡くなられた岩手県九戸郡野田村における雑貨制作の情報です。雑貨には津波で被災した防潮林のクロマツが使用されるとのこと。また本年を復興元年とし、「野田まつり」が今年から再開されるとのこと…

「ふるさと」 〜 これまで見えていなかったもの

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 これは、詩人・室生犀星のことばです。彼は自らの筆名を地元金沢に流れる犀川からとっています。 大震災は、津波は、けれども、街の景色そのものを押し流してしまいました。記憶を呼び起こす場所、街角、風景、そうした…

学校<1> 立て札「運動駐車場」〜見慣れぬ道を通って

学校に歩いて行く。歩いて行く学校で開かれる運動会。しかし被災地では子どもたちがその「当然」であった日常を享受できない状態が続いています。たとえばバスに乗って運動会会場へと向かい、たとえば遠く離れた街で、見慣れぬ通学路をとおって学校へ通って…

原子力防災訓練のあり方 <2>

前回に続き、原子力防災訓練についての情報です。国による原子力防災訓練が進展しない一方において、地方自治体では、独自の原子力防災訓練が行われています。以下はこの6月に実施された石川県・富山県の共同原子力防災訓練の情報です。北陸電力志賀原発で…

原子力防災訓練のあり方 <1>

1999年に死者2人が出た東海村臨界事故を受けて制定された原子力災害対策特別措置法。同法に基づいて行われる原子力防災訓練についての情報です。国の防災指針が定まらず、憂慮すべきことに原子力防災訓練もまた、具体化せず議論も進んでいません。 また…

地元住民とボランティアに訪れた方々へ情報発信 〜 気仙沼市市立小泉公民館

公民館事業をとおして小泉地区のコミュニティーの再生を行う宮城県気仙沼市小泉地区にある気仙沼市立小泉公民館。同公民館は、東日本大震災の津波により流失、昨年9月より小泉中学校の体育館2階のミーティング室を仮事務所として再開しています。昨年11…

「おらほのラジオ体操」 〜 お国言葉の温かみ

体の健康維持は心の健康維持にも大いに役立ちます。以下は「ンデバ メーガラ ウエサ アゲデ ・・・」というかけ声にのせたラジオ体操についての情報です。 このプロジェクトは、「おらほのラジオ体操実行委員会」により「日本人のための、日本のふるさと復興…

「チェックシート」を渡す取り組み ― 陸前高田市仮設診療所

仮設診療所での取り組みについての情報です。・・・岩手県医師会が陸前高田市高田町の第一中学校敷地内に昨年8月開所した仮設診療所は、5月までの10カ月間の診療実績をまとめた。週4日の診療ながら5400人を超え、とくに毎週土、日曜は合わせて100人前後の患…

農地再生へ技術支援 宮城県と農研機構・農村工学研究所

宮城県と(独)農研機構農村工学研究所による技術協力協定が結ばれました。 また、以下のサイトにも農研機構による震災復興のための関連情報が掲載されています。・農研機構:東日本大震災復興支援特設サイトhttp://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/2011fukkou…

緑のカーテンで節電を

「緑のカーテン」は、植物を建築物の外側に生育させることにより、室内の熱環境緩和効果を図る省エネルギー手法であり、ヒートアイランド対策の一つにもなっています。環境教育の一環として学校に設置されることもあります。 東京都の以下のサイトでは、都民…

「復興に向けて子どもたちが夢を諦めない街」 陸前高田市⇔名古屋市

名古屋市による陸前高田市への教育支援についての情報です。「名古屋市立大学看護学部に陸前高田市の高校生を対象とする特別入試枠を設ける」という具体的な復興施策が検討されています。 また陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクトの下、様…

弘前で農業を 〜 福島被災者支援

「福島の農家受け入れ」と「離農で発生する遊休農地の斡旋」をマッチングすることにより地区活性化へ貢献を目指す取り組みの情報です。 また昨年8月に農林水産省が策定した「農業・農村の復興マスタープラン」は、昨年11月、また本年4月に改訂が行われま…

「ふるさと納税」に添えられたメッセージ 〜  青森県

青森県に全国から寄せられた「ふるさと納税」。そこに添えられた全国からの温かいメッセージが以下に紹介されています。 ・青森県:あたたかいご支援ありがとうございます! 〜全国からの心温まるメッセージのご紹介【平成23年度下期分】〜 http://www.pre…

震災を将来に生かすための復興教育・震災学習<2> 〜 防災教育副読本の作成・改訂

各地で防災教育副読本の作成・改訂作業が進んでいます。下にご紹介する記事にもあるように、副読本を通じ、災害においても子どもたち自らが危険を感じ、判断し、主体的に行動できる力を養うことが目指されています。 たとえば、東京都では配布されている副読…

震災を将来に生かすための復興教育・震災学習<1> 〜 岩手県で本格化

岩手県は、平成23年度復興教育支援事業採択団体となっており、事業概要として「保護者や地域住民などの多様な主体による教育支援を受けながら、『岩手の復興教育』を推進するため、いわての復興教育プログラムの作成を行うとともに、小中学校を対象とした…