ワークシェアリング − 気仙と東海地方で

・・・災害と福祉を考えるボランティアグループ「b─for─a(ビーフォーエー)」(佐野邦夫代表・静岡県浜松市)が、被災地に住む高齢者や障がい者の仕事を創出し、気仙と東海地方でワークシェアリングする「手紙缶プロジェクト」を立ち上げた。10日から陸前高田と大船渡の福祉事業所などで作業が始まり、災害用備蓄食料のラベル印刷やメッセージ記入が行われている。
震災によって一般雇用も立ち遅れる状況下で、障がい者の就業はさらに厳しいとしてビーフォーエーが企画した支援活動。愛知県名古屋市授産施設が製造するパン缶詰のラベル製作などを、気仙両市の福祉事業所や仮設住宅で暮らす障がい者に依頼する。 缶詰は浜松市で販売され、400円の売り上げから100円が復興支援(うち50円が工賃)に使われる。ラベルデザインは大船渡市在住の「楽書き人・のろこ」さんが手がけ、印刷は陸前高田市の通所授産施設・青松館が行う。 被災地の思いを伝えるため、ラベル1枚ずつにメッセージを書き込む作業は、大船渡市の地域活動支援センター星雲などで実施されている。11日には利用者や職員らが、カラフルなペンを使い、「ありがとう、これからも応援願います」「泣きながら半分笑って七ヶ月」「早く元気になりたいです」といった文面を丁寧にしたためた。佐野代表は「東海地方でも近い将来、高確率で大地震が来ると言われている。備蓄用食料の購入で災害に備えるとともに、被災地の人々の思いも伝えたい。皆さんの仕事を生み出すだけでなく、この作業を生きがいや楽しみにしてほしい」としている・・・

東海新報(2011年10月14日付)より引用
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws7045

・手紙缶プロジェクト
http://tegamikan.blog.so-net.ne.jp/