未来の地図を <1>

・・・公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(本部東京)は4日、陸前高田市高田町の仮設子どもセンターで「子どもまちづくりクラブ報告会」を開いた。地元の子どもたちが復興のアイデアを大人に伝え、未来のまちづくりを語り合った。
地元の小中高生や市民ら約30人、戸羽太市長が参加。同法人が週1回開く「子どもまちづくりクラブ」で活動してきた12人が「未来の街」を発表した。
子どもたちは「自然と人の共存」「子どもからお年寄りまで楽しく安心して暮らせる街」などをテーマに掲げ、市内の地図を基にした復興のイメージ図を紹介。▽プールや体験工房などを組み合わせた公園▽多機能高層施設▽展望台や時計台−などのアイデアを披露した。震災後に変わった通学路には街灯や歩道の設置を要望した。
発表後は大人たちと計画を話し合い、復興のイメージを膨らませた。竹駒小5年の河野理生さんは「発表はドキドキしたけど自分たちの考えが伝わったと思う。みんな仲が良く、笑顔が絶えない街になってほしい」と願った・・・

岩手日報(2011年9月5日付)より引用
http://www.iwate-np.co.jp/hisaichi/h201109/h1109052.html


・・・東日本大震災で被災した東北の中学生や高校生が、まちの再生や未来について話し合う「子ども未来人サミット」が4日、仙台市青葉区せんだいメディアテークで開かれる。被災地でボランティアとして活動する岩手、宮城、福島の子どもたち約40人が参加し、八つの分科会で意見交換する。
仙台市内でジュニアリーダーとして活動する中高生17人が参加する実行委員会と、被災地支援活動に取り組むNPOなどでつくる「子どもの笑顔元気プロジェクト」、仙台市教委などが主催する。
サミットでは、津波被害を受けながら現地でボランティアを続ける石巻市の高校生、原発事故の影響下で学校生活を送るいわき市の高校生らが活動を報告。分科会は「政府や行政に伝えたいこと」「原発を考える」「ボランティア」などのテーマで討議する。
3県で物資支援や遊び歌コンサートの活動をする同プロジェクトのメンバーが、避難所などで子どもの世話や住民支援を続ける中高生の活躍に目を向け、開催を持ち掛けた。仙台の中高生を中心に7月に実行委を発足。分科会テーマなども自分たちで決めた。
実行委員長で宮城工高2年の出雲帆乃花さん(16)は「震災後の現状について中高生同士で意見を交わし、これからどうしたらいいか考えて周りの人にも発信したい」と意気込む。(以下略)

河北新報(2011年9月1日付)より引用
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110901t15033.htm