新しい憩いの場を 〜 どんぐりハウス

・・・東日本大震災の被災地支援に取り組んでいる東海大学チャレンジセンター(大塚滋所長)が石巻市北上町相川地区に集会所「どんぐりハウス」を建設した。24日には完成式を開催し、ヒノキ作りの温もりある木造建築をお披露目。仮設住宅暮らしが続く住民にとって憩いの場にもなりそうだ。
同センターでは、学生たちに学力ではあらわせない〝人間力〟を身に付けてもらおうと設立。福祉や科学、国際交流などさまざまなプロジェクトがあり、集会所建設は「3・11生活復興支援プロジェクト」の一環として行った。
建設を始めたのは1週間前。学生8人とボランティアの大工5人、地域住民らが協力して、ヒノキの間伐材製のブロックを組んで、屋根にはソーラーパネルを設置した。
平屋で広さはロフト部分を含めると26・1平方メートル。建物の名前は山火事によって森林が失われた際、いち早く芽を出すどんぐりにあやかった。
24日の完成式では建設に当たった学生や地域住民が出席。相川地区自治会の相川学会長は「ハウスを積極的に利用し、住民の交流を深めていく。今後とも協力を得ながら力強く復興させていきたい」と感謝を示した。(以下略)

石巻日日新聞(2011年6月28日付)より引用
http://www.hibishinbun.com/news/olive_diary.cgi?page=3&log_no=#4013


以下のサイトによれば、この「どんぐりハウス」は、

・角材を組み合わせるウッドブロックシステム構法を取り入れ、恒久建築物としても転用可能
・仮設地から本設地などへ何度でも再築可能
・屋根には電力供給がひっ迫している被災地への対策としてソーラーパネルを設置し、発電した電気を鉛蓄電池に充電することで夜間にLED照明が使用可能

とのことです。
http://www.u-tokai.ac.jp/TKDCMS/News/Detail.aspx?code=news&id=4461

3・11生活復興支援プロジェクト(東海大学
http://deka.challe.u-tokai.ac.jp/3.11lcp/


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・・・阪神大震災で被害を受けた兵庫県姫路市の日本工科専門学校の学生14人は20日から、東日本大震災の被災地、陸前高田市仮設住宅工事現場で住宅建築のボランティアをしている。
学生たちは18日に兵庫県を出発し、19日朝に本県入り。翌日から陸前高田市小友町のオートキャンプ場モビリアで作業をしている。
そろいのベストの背には「阪神大震災から東日本大震災へつなぐ」の文字。内藤康男校長は「16年前の大震災で受けた恩を返すため、東北地方でボランティア先を探した」と語る。
同校の学生は建築技術を身に付けており、独自の木造仮設住宅で注目を集める住田町に奉仕活動を打診。同町世田米の住田住宅産業(佐々木一彦社長)が受け持つ現場での受け入れが実現した。
建築工学科2年の津山真樹さんは「テレビでは見ていたが、実際被災地を自分の目で見て悲惨さがよく分かった。目の当たりにしたからこそ、頑張って建てなあかん」と工具を手に作業に向かった。(以下略)

岩手日報(2011年6月22日付)より引用
http://www.iwate-np.co.jp/hisaichi/h201106/h1106222.html