「交流を機に、子どもたちの視野が広がり、お互いのまちにないものを知ってほしい」 陸前高田市⇔名古屋市

 名古屋市は、職員を陸前高田市に派遣するいっぽう、陸前高田市立米崎中学校・気仙中学校・小友中学校・広田中学校の生徒さんを「陸前高田の中学生の皆さん、名古屋においでよ!」というプロジェクトのもとで名古屋市に招待しています。名古屋市は東海・東南海地震の防災学習も念頭に置いており、以下は現在の交流をさらに双方の子供の教育・将来に役立ていこうという記事です。

・・・陸前高田市名古屋市教育委員会は5月2日、両市の子どもたちの交流を深める「絆協定」を結ぶ。震災後、名古屋市陸前高田市に職員派遣などの支援を継続的に行っていることが契機となり、昨年は陸前高田の中学生が名古屋を訪れ、本年度は名古屋の中学生の陸前高田訪問も実現する見通し。被災地にとって、地元ではできない職業体験や防災学習を通じた、地域の復興と次代を担う子どもたちの成長が期待される。(中略)

 名古屋側にとっては、今後高い確率で発生が懸念されている東海・東南海地震などに向けて、若年層の防災の意識と知識を高める上で、陸前高田との関係強化は大きな利点がある。名古屋市河村たかし市長は「名古屋の中学生に被災地の現状を肌で感じてもらい、防災への意識を高めてもらえれば」と願う。

 絆協定は一過性でない、長期の交流を念頭に置いており、陸前高田市の戸羽太市長は「震災で夢をあきらめかけている子どももいる。今回の交流を機に、子どもたちの視野が広がり、お互いのまちにないものを知ってほしい」と期待を込める・・・。

岩手日報(2012年4月28日付)より引用
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120428_12


【サイト内関連記事】
・「自分の目で確かめて、見て感じたことをご家族の方やご友人の方にお話しいただければ」 陸前高田市長メッセージ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120429

・「当たり前の日常の幸せを」 こども音楽コンクールより
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120416

・絆 〜 結ぶということ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120311

・「共に生きようとする気持ち」
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120309

名古屋市の被災地支援策
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120131

・「希望の一本松」 〜 枯死するも接ぎ木や実生からは新たな苗、後継樹の育成へ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111231

・「いわての復興教育」 〜 指針となるプログラム作成
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111227

・「吹幸(ふっこう)。みんなで幸せの風を吹かせよう」
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111223

・手作りのお米を 〜 富山県高岡市の中学1年生が収穫したコシヒカリ約340キロが気仙沼中へ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111114

ワークシェアリング − 気仙と東海地方で
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111101

・タイから日本への温かい支援 〜 陸前高田の中学校から洪水被害のタイへ感謝の募金
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111028

・未来の地図を <1>−<3>
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111010