「当たり前の日常の幸せを」 こども音楽コンクールより

 平成23年度(第50回)全国学校合奏コンクール・全国大会中学校の部・最優秀賞を受賞した福島県郡山市立郡山第二中学校。チャイコフスキー作曲幻想序曲「ロメオとジュリエット」を取り上げた同中学校による素晴らしくも強烈な演奏を以下のサイトで聴くことができます。
 「震災後、当たり前の日常の幸せを実感した。みんなで乗り越えてきたことが実を結んだ」と部長さんが語られたようですが、この音楽は、「みんなで乗り越えてきた」道のりの険しさ、それでも道を一歩一歩進まんとする彼らの強烈な気迫に満ちた姿を思わせます。またそれだからこそ見えてくる「当たり前の日常の幸せ」の重さ、手触り、そしてそのかけがえのなさが、彼らのあふれんばかりの音像から伝わってきます。
http://ottava.jp/kodomo2011/ottava.html


・・・TBSこども音楽コンクール文部科学大臣奨励賞授賞式と記念演奏会は3日、東京・新宿の東京オペラシティコンサートホールで開かれ、「日本一」に輝いた本県勢4校が平野博文文部科学大臣から賞を受けた。東日本大震災の困難を乗り越えて活躍した本県勢に、あらためて大きな拍手が送られた。
受賞は各部門合わせて12校。本県勢は合唱部門の朝日が丘小(郡山市)の七海有李さんと村上琴音さん、福島一中の坂詰優さんと磯目実紅さん、合奏第二部門の郡山二中の菅野里香さんと山田陽太君、管楽合奏部門の一箕中(会津若松市)の舟木映里さんと渡部楓華さんが大臣から賞状を受け取った。
6校が出演した記念演奏会では、朝日が丘小の63人が「二億年ずつ23回」を披露。希望に満ちた歌声を響かせ、郡山二中は76人で幻想序曲「ロメオとジュリエット」の迫力ある演奏を繰り広げた。終了後に感激の涙を見せる生徒もいた。
朝日が丘小の顧問の久野由美子教諭は「受賞が決まってからも、練習するたびに新しい発見があった」と児童の成長をたたえ、郡山二中の顧問の芳賀紀美江教諭は「生徒は、これまでのことを振り返りながら演奏したと思う」と語った。
大会は全国から1816校が参加した・・・

福島民報(2012年3月4日付)より引用
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9941874&newsMode=article


・・・TBSこども音楽コンクールの全国大会に当たる文部科学大臣奨励賞選考会は22日、東京・赤坂のTBS放送センターで開かれた。録音した演奏を審査し、合唱部門で朝日が丘小(郡山市)と福島一中、合奏第二部門で郡山二中、管楽合奏部門で一箕中(会津若松市)が同賞に選ばれた。
小、中学校合わせて12部門のうち県勢が4部門で日本一の評価を受けた。東日本大震災東京電力福島第一原発の事故によるさまざまな苦難を乗り越え、子どもたちが力を発揮した。授賞式は3月3日に東京・新宿の東京オペラシティで行われる。
合唱部門の朝日が丘小は、同声三部合唱とピアノのための組曲「二億年ずつ23回」より「二億年ずつ23回」(里乃塚玲央作詞、山本純之介作曲)を演奏した。部長の七海有李さん(6年)は「震災があってコンクールに出られないと思っていた。一つ一つの大会で1位を目指してやってきたことが評価され、うれしい」と話した。顧問の久野由美子教諭は「真剣に歌と向き合った結果。よくやってくれた」とたたえた。
福島一中は、合唱組曲「五つの童画」から「風見鳥」(高田敏子作詞、三善晃作曲)を歌った。今年度は全日本合唱コンクール全国大会への出場を逃しただけに喜びはひとしお。前合唱部長の坂詰優さん(3年)は「支えてくれた多くの方々に感謝したい」、顧問で指揮者の佐藤裕子教諭は「生徒たちの努力が報われた」と喜びを語った。
合奏第二部門に出場した郡山二中は、チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」を取り上げた。部長の菅野里香さん(3年)は「震災後、当たり前の日常の幸せを実感した。みんなで乗り越えてきたことが実を結んだ」と笑顔。顧問の芳賀紀美江教諭は「震災で練習にブランクもあったが、頑張りが結果となって返ってきた。夢のよう」と感激に浸った。
管楽合奏部門に臨んだ一箕中はレスピーギ交響詩「ローマの祭」から「チェルチェンセス」と「主顕祭」を披露。指揮者で顧問の小野香織教諭は「奨励賞はみんなが心を一つに取り組んだ結果。参加した生徒全員を褒めてあげたい」と子どもたちの努力を称賛した。
受賞した4校の他に、本県から東北代表として合奏第二部門に福島大付属小、合奏第一部門に石川中、重奏部門に郡山二中が出場した。

福島民報(2012年1月23日付)より引用
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9926475&newsMode=article




【サイト内関連記事】
・「OMKF(おんくふ)新聞」発行 〜 「大川で」、「みんな、もっと」、「絆、輝く」、「深まる、復興」
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111228

・「吹幸(ふっこう)。みんなで幸せの風を吹かせよう」
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111223

・手作りのお米を 〜 富山県高岡市の中学1年生が収穫したコシヒカリ約340キロが気仙沼中へ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111114

・未来の地図を <3>
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111010

・未来の地図を <2>
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111004

・未来の地図を <1>
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111001

・タイから日本への温かい支援 〜 陸前高田の中学校から洪水被害のタイへ感謝の募金
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111028

・涼しい風が届きますように 〜 「うちわプロジェクト」
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20110607/1307493348