名古屋市の被災地支援策

名古屋市は、岩手県陸前高田市の行政機能を回復させるために、600キロ離れた地に市職員を派遣し、さまざまな支援を行っています。

名古屋市;「名古屋市被災地域支援本部」の設置について(平成23年3月16日)
http://www.city.nagoya.jp/somu/cmsfiles/contents/0000022/22657/honbu.pdf

名古屋市;大災害発生時の指定都市における被災地支援のあり方について
http://www.siteitosi.jp/conference/honbun/pdf/h23_08_23_siryo/nagoya.pdf


以下は江北新報による河村たかし市長へのインタビューからの引用です。

名古屋市の被災地支援策の評価は高い。

 「本年度に減税できず『一時預かり』となったお金を使い、被災3県に各1億円相当の四輪駆動車や電気自動車、救急車など計約100台を贈った。名古屋市民の良心が東北を駆け回っている」
 「被災地に『ミニ市役所』をつくり、長期で応援しようという職員の提案を受け、多くの職員が犠牲になった陸前高田市に常時30人ほどを派遣している。新年度も継続する。市民や企業から寄付を募り、陸前高田の中学生を名古屋に招待した。『奇跡の一本松』の苗を名古屋でも育てたい」

江北新報(2012年1月9日付)より引用
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120109t71002.htm


【関連記事】
・・・陸前高田市への行政支援を行っている名古屋市は13日、一関市大東町摺沢地区に、職員派遣の拠点となる「被災地域支援本部」を開設した。(中略)
職員や住民ら約50人が出席し事務所開きが行われ、河村たかし市長が自ら看板を掲げた。
事務所はJR大船渡線摺沢駅前に設置。職員34人が交代で常駐し、住民票交付や総務会計、福祉、土木など陸前高田市の行政全般を支援する。
現地では事務を完結できないケースもあるあるため、パソコンを設置し事務機能も持つ。開設は来年3月31日までの予定だ。
河村市長は「市職員から応援しようという機運が上がった。まず産業支援を急ぎたい」と意気込みを語る。・・・

岩手日報(2011年5月14日付)より引用
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/sh201105_1/sh1105143.html


陸前高田市に派遣されている方々(現地本部事務局・市民環境課・長寿社会課・農林課・健康推進課・社会福祉課・水道事業運営の担当・消防局の担当の方々)が、それぞれの視点から以下にレポートを掲載しています。

陸前高田市リポート -名古屋市奮闘中-
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000024176.html

また名古屋市民・企業、陸前高田市を応援する方々から寄せられた募金や協賛金をもとに陸前高田の中学生約280名が、2011年8月から12月にかけて5回に名古屋へ招待されました。移動の様子なども、上の「陸前高田市リポート」に掲載されています。

陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト「陸前高田の中学生の皆さん、名古屋においでよ!」
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000025270.html
(このサイトには陸前高田市立米崎中学校・気仙中学校・小友中学校・広田中学校の被災状況も併せて記載されています)



【サイト内関連記事】
・気仙広域連合 復興への全体構想 <6>
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120119

・環境未来都市構想 〜 気仙広域連合・釜石市
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20120115

・「希望の一本松」 〜 枯死するも接ぎ木や実生からは新たな苗、後継樹の育成へ
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111231

ワークシェアリング − 気仙と東海地方で
http://d.hatena.ne.jp/oretachinonihon-2011/20111101