東京消防庁派遣隊

・・・震災翌日から被災地入りし、各地で救助活動などを続けている東京消防庁の特別チーム。気仙沼市には約二百人が派遣され、二十四時間体制で活動し、倒壊家屋などから百十二人を救助したほか、二百三人の遺体を発見した。危険区域での活動が、住民の目に頼もしく映る。現在活動している第七次派遣チームは、ポンプ車二十二隊をはじめ、タンク車や指揮支援車など計三十九隊で、火災警戒、救助活動、救急搬送などに従事している。
震災直後に発生した鹿折地区の大火災では、直径百五十ミリの大口径ホースを積載した特別車で消火活動に当たった。津波被害のスマトラ島、日本人留学生が多数犠牲になったニュージーランド地震の被災地に派遣された隊員もいるが、気仙沼被害の大きさに驚いたという。
生存者を救助したときは隊員の意識も高揚するが、日を重ねるにつれて、発見されるのは遺体ばかり。それでも、遺族から手を合わせて感謝され、「一日も早く家族に会わせてあげたい」と疲労感を忘れて再び危険な現場へ向かっている。
第七次派遣隊の森林太郎隊長は「被災した方々に『がんばって下さい』と言えず、かける言葉もなかった。それなのに、地元の方々はみんな親切だった。みんなで助け合い、支え合って復興して下さい」と話していた。

三陸新報(2011年3月27日付)より引用
http://www.sanrikushimpo.co.jp/pdf/03_27.pdf



*最初の派遣隊(第1次派遣隊)として、緊急消防援助隊の大型ヘリ1機が3月11日16時15分、14部隊が16時30分に出場しています。

緊急消防援助隊の派遣状況
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ji0311/01.html

緊急消防援助隊の方々の活動状況が写真で紹介されています。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ji0311/05.html

*派遣隊の規模(4月9日現在、計2758名の方々が出発されています)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-fussa/hakentaigaiyou.html