つくる支援物資

・・・前沢区駅東のJA岩手ふるさと産直センター・菜旬館に生産物を出荷している前沢産直施設利用組合(千葉優子組合長、組合員58人)は、津波で甚大な被害を受けた沿岸地域へ、組合員が育てるジャガイモを贈る取り組みをスタートさせた。「被災地への支援はきょう、あすで終わるわけではない」。農業者としてできることを考えながら思いを込めて植え、今夏に収穫したジャガイモを届ける。(中略)
組合員の間から「何かしたい」との声が上がり、独自の支援策を模索。被災地には徐々に物資が届いているというが、被害が大きかった地域では今後の農作物生産も厳しい。そこで無農薬・減農薬で栽培でき、日持ちがするジャガイモを組合員が育て、贈ることを思い立った。
「男爵薯」の種イモ100キロを同組合が用意し、組合員がそれぞれの畑で栽培。基本的に1人2キロの種イモから30キロ収穫することを目指しており、1・5トンほどを被災地に届ける予定だ。
4日、同館で組合員に種イモが配られた。前沢区山下の高梨明美さん(57)は「大船渡の知人と連絡が取れず心配だが、きっと元気にしているはず。あちらは野菜が不足しているのでは。頑張ってジャガイモを育て、ニンジンなども一緒に届けたい」と話す。
千葉組合長は「被災地の人たちは、これからもずっと食べていかなければならないのに、農業などできる状態なのか。皆で取り組み、盆までには届けたい」と意気込む。
同組合は、3月下旬の彼岸セールでの売り上げの10%を農協を通じて寄付。同館のレジに募金箱を設置しており、継続的に支援を呼び掛けている。

胆江日日新聞(2011年4月5日付)より引用
http://www.tankonews.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=722




いわてアグリベンチャーネット
(塩害対策などについての農業技術情報、復旧作業の留意点などの情報が掲載、また号外も出ています)
http://i-agri.net/agri/

岩手県農作物気象災害防止 対策本部
農作物技術情報 第1号の要約(3月23日発行:水稲、畑作物、野菜、花き、果樹、畜産)
http://i-agri.net/agri/?itemid=3002

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