除塩の試み 岩手の実証田で

岩手県農業研究センターに「震災復旧・復興支援プロジェクトチーム」を設置(3月28日)
以下の指針が示されています。
(1)各種支援対策会議への参画による技術支援
(2)震災現地土壌の採取と分析による営農対策処方箋の作成支援・農業改良普及センターと連携して各地区の土壌採取・分析を実施 → 除塩手法等の提示
(3)農家指導の拠点、次期作への対応のための現地実証試験地の設置・運営

加えて県北農業研究所が「震災復興支援チーム」を立ち上げています。(4月23日)
http://www.pref.iwate.jp/~hp2088/labo/11001_shinsai_fukkou.html

岩手県農業研究センター
http://www.pref.iwate.jp/~hp2088/
県北農業研究所(岩手県
http://www.pref.iwate.jp/~hp2088/soshiki/kenpoku.htm


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・・・東日本大震災の大津波をかぶった被災田で25日、田植えが行われた。泥に埋もれた田は、除塩した後にひとめぼれを植え、鮮やかな青田が蘇った。
田植えは、被災田の除塩対策を進める県農業研究センター(北上市高橋伸夫所長)などによる震災復旧・復旧支援プロジェクトで、実証田となる陸前高田市竹駒町下壺の鈴木政則さんが所有する30アールで実施された。
気仙川沿いの実証田は、堆積した2、3センチの厚さの泥をリアグレーダーで除去し、水を流して除塩した。その結果、塩基類の数値を示す電気伝導度(EC)が6・38ds/mから0・42ds/mまで下がった。
除塩の効果を比較するため、田植えは除塩した田としない田の両方で行われた。同町の小田文雄さんが作業受託し、農業後継者の二女・多賀子さんが田植機を運転し植えていった。
小田さんは所有田1ヘクタールと作業受託7ヘクタールで水稲栽培しており、「チリ津波の時に被災した田では穫れたと聞いている。単収400キロ以上穫れれば」と期待する。
同研究センター南部園芸研究室の佐々木裕二室長は「津波をかぶる被害を受けても除塩処理すれば立派に米ができるシンボルになれれば」と話す。(以下略)

東海新報(2011年5月26日付)より引用
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6637