『ありがとう』

・・・市内最多の一千三百人=十七日現在=が避難している「ケー・ウエーブ」では、高校生が中心になってボランティア組織を結成。体育館内の清掃や給水、受付作業などを自主的に行っている。小野寺到君、工藤俊裕君(いずれも気仙沼西高二年)の二人が「自分たちにも何かできることはないか」と、仲間を集めながら活動を始めた。現在、メンバーは高校三年生から小学五年生まで二十九人。みんな「ケー・ウエーブ」で避難所生活をともにする仲間たちだ。七班に分かれてトイレ掃除やゴミ捨て、食事の配給の手伝い、給水、案内などをはじめ、できることは進んで行うことにしている。
「何か人の役に立ちたいと思って始めました。『ありがとう』の言葉が本当にうれしく、やりがいがあります。避難所生活が終わるまで活動を続けていきたい」と小野寺君。積極的な行動と明るい笑顔は避難者たちにとって心強い存在になっている。


三陸新報(2011年3月18日付)より引用
http://www.sanrikushimpo.co.jp/pdf/03_18.pdf

宮城県気仙沼市
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E4%BB%99%E6%B2%BC%E5%B8%82